稲毛の歯医者【千葉総合歯科稲毛インビザライン】矯正歯科

出っ歯　

出っ歯は、上顎の前歯が通常よりも前方に目立っている状態や、上顎全体が前に出ている状態です。出っ歯の原因としては、幼少期の習慣や遺伝的要因が挙げられます。例えば、指しゃぶりや唇を噛む癖、舌で前歯を押す癖などによって、歯並びや顎の成長に影響を与えます。

●出っ歯のリスク

出っ歯は見た目だけでなく、健康面にもさまざまなリスクを伴います。

1. 前歯や唇のケガのリスク

上の前歯が目立っているため、転倒や衝突などで直面した際に前歯を折ったり、欠けたりする可能性が高くなります。また、唇を切るなどの外傷も起こりやすくなります。

2. 奥歯への負担増加と将来的な歯の喪失のリスク

前歯が噛み合わないことで、食べ物を噛み切る際に奥歯へ過剰な負担がかかります。

3. 虫歯や歯周病のリスク

口が閉じにくいため、睡眠中などに口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥しやすい傾向があり、唾液の分泌量が減少してしまいます。唾液の機能が低下してしまうと、虫歯や歯周病、口臭が発生しやすくなります。

4. 顎関節症へ発展するリスク

前歯で正しく噛むことが難しいため、奥歯だけを使う噛み合わせとなり、顎関節に負担がかかります。

5. 消化器官への負担がかかるリスク

噛み合わせの不良によって食べ物を十分に噛み砕けない場合、そのまま飲み込むことで胃腸への負担が増加し、消化不良や胃腸障害につながる可能性があります。

すきっ歯

すきっ歯は、歯と歯の間にすき間が空いた状態を指し、「空隙歯列（くうげきしれつ）」とも呼ばれます。特に前歯の真ん中に隙間がある場合は「正中離開（せいちゅうりかい）」とも言います。
この状態の原因は多岐にわたり、先天的なあごや歯の異常、歯周病、指をしゃぶる癖などが挙げられ、それぞれの根本的な原因を改善しながら矯正治療を行っていきます。ほとんどの場合、抜歯を行わずに矯正が可能で、治療期間も短くなることが多いケースです。

●すきっ歯のリスク

すきっ歯は隙間があるので歯磨きがしやすいように思う方もいらっしゃいますが、実際には様々な健康上のリスクがあります。

1.虫歯や歯周病のリスク

歯と歯の間の隙間に食べ物が挟まりやすくなるため、長期的には虫歯や歯周病になる可能性があります。

2.噛合性外傷のリスク

状態によっては、それぞれの歯への負担が大きくなるため、歯の根元部分へのダメージによる噛合性外傷になってしまう可能性があります。

3.顎関節症のリスク

状態によっては噛み合わせが悪いため、顎関節症になってしまう可能性があります。

デコボコの歯（叢生）

叢生は、歯がデコボコに並んだ状態を言い「乱ぐい歯」とも呼ばれます。上顎の犬歯が飛び出た状態は「八重歯」として知られています。顎が小さく、歯がきれいに並ぶスペースが不足している場合に起こりやすい症例です。

●叢生のリスク

叢生には、見た目だけでなく、口腔や全身の健康にさまざまなリスクがあります。

1.虫歯や歯周病のリスク

叢生により歯並びがデコボコしていると、歯磨きが困難になり、虫歯や歯周病のリスクが生じます。

2.咀嚼機能への影響のリスク

歯並びの乱れは咀嚼機能にも影響を与えます。噛み合わせが悪くなると、食べ物を十分に噛み砕くことができず、消化不良や栄養吸収の低下につながる可能性があります。

3.発音への影響のリスク

特に前歯が正しい位置にない場合、発音不明瞭になることがあります。歯並びがデコボコしていると、一部の歯に相当な負担がかかることで時間とともに歯や歯周組織にダメージを与え続け、徐々に弱くなっていきます。その結果、将来的に抜歯となってしまう可能性もあります。

受け口

受け口は、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態で、「反対咬合」とも呼ばれます。反対咬合には、歯並びが原因で起こる「歯性反対咬合」と、あごの骨の形が原因で起こる「骨格性反対咬合」があります。「歯性反対咬合」の場合は通常の矯正装置を用いて、歯並びを整えることが可能です。

一方、「骨格性反対咬合」の場合は、あごの骨のバランスが原因となっているため、外科的矯正治療が必要になることがあります。手術には約2週間の入院が必要であり、長期の休みを取得がするのが難しい患者さんには治療が困難となります。当院では、骨格性反対咬合の治療にも対応しております。詳細については「外科矯正をしたい」のページをご覧ください。

●受け口のリスク

1.審美的なリスク

顎が目立つ外見となり、いわゆる「しゃくれ顔」になる可能性があります。

2.抜歯が必要になるリスク

噛み合わせの悪さから奥歯に負担がかかり、抜歯となる可能性があります。

3.顎関節のリスク

あごに負担がかかり、顎関節症に発展する可能性があります。

4.消化器系への悪影響のリスク

前歯で食べ物を十分に咀嚼できず、胃腸障害を引き起こす可能性があります。

前歯が噛み合わない

前歯が噛み合わない噛み合わせは開咬（かいこう）と呼ばれます。上下の前歯が噛み合わない不正咬合の一種で、下顎を適切に動かしても前歯が全く接触しないため、出っ歯などの他の不正咬合と区別されます。

開咬の主な原因として、食べ物を飲み込む際の当然な舌の動き（舌癖）が挙げられます。この問題を改善するためには、矯正治療と併せて舌のトレーニングを行うことが効果的です。

●開咬のリスク

開咬は見た目の問題だけでなく、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。

1.食事がストレスになるリスク

前歯の噛み合わせが悪いため、食事を楽しむことができずストレスを感じてしまいます。特に麺類などの食べ物を前歯で噛み切ることができず、丸呑みの状況になることで消化器官に負担をかけてしまう可能性があります。

2.奥歯を失うリスク

前歯で噛めないため、奥歯に負担がかかります。この状態が続くと、将来的に奥歯を失う可能性が高くなります。

3.顎関節症のリスク

噛み合わせの症状によっては顎関節症になってしまう可能性があります。

4.不明瞭な発音によりコミュニケーションに支障をきたすリスク

開咬などの不正咬合は、発音や滑舌に悪影響を与えるので、コミュニケーションに支障をきたす可能性があります。

噛み合わせが深い

過蓋咬合（かがいこうごう）は、上の歯が下の歯を通常以上に深く覆い隠す状態を指します。この状態の原因は多岐にわたり、上下の歯の傾きや上下のあごの大きさのバランスの不調和が主な要因となります。

また、後天的な要因として、唇を噛む癖や指しゃぶりなどの悪習慣も過蓋咬合の発生に関与することがあります。歯の傾きについては、上顎の前歯が過度に前傾していたり、下顎の前歯が後傾している場合に起こりやすく、顎の大きさに関しては、上顎が過成長または下顎が劣成長の場合に生じやすくなります。

これらの要因が複合的に作用して過蓋咬合が形成されるため、適切な診断と個々の状況に応じた治療アプローチが必要となります。

●過蓋咬合のリスク

過蓋咬合は、単なる見た目の問題だけでなく、口腔の健康や全身に影響を及ぼす可能性のある深刻な状態です。
主な問題点として、以下のようなリスクがあります。

1.歯茎の損傷になるリスク

下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎に当たり、炎症や口内炎を引き起こす可能性があります。

2.咀嚼機能の低下のリスク

前歯での噛み合わせが弱くなり、食べ物を適切に噛み砕くことが困難になります。これにより、消化器官に負担がかかる可能性があります。

3.顎関節症のリスク

下顎の動きが制限され、顎関節に過度の負担がかかります。これが長期間続くと顎関節症に発展し、顎の痛みや開閉口障害などの症状が現れる可能性があります。さらに、顎関節症が重症化すると全身に悪影響を及ぼすこともあります。

4.審美的なリスク

上の前歯が下の前歯を過度に覆うことで、笑ったときに歯茎が見える「ガミースマイル」を引き起こしやすくなります。これは審美的な問題となり、自信を失ったり、人前で笑うことをためらったりする原因になることがあります。

ズレた噛み合わせ（顎のズレ）

顎のズレは偏位（へんい）とも言われ、上下の歯の中心線がずれている状態を指します。このずれ方は患者さんによって様々で、単純に左右にずれている場合もあれば、斜めにずれている場合もあります。

偏位の原因は多岐にわたり、片側だけでものを噛む癖が主な要因の一つとなります。また、先天的な要因として、歯の欠損（生まれつき歯の数が少ない）や埋伏歯（歯が歯肉内に埋まったまま）により左右の歯の数が違うと、ずれが生じやすくなります。さらに、遺伝的要因も偏位の原因となることがあります。

偏位は見た目の問題だけでなく、咀嚼機能や顎関節にも影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。

●顎のズレ（偏位）のリスク

偏位は、単なる見た目の問題だけでなく、口腔の健康や全身に影響を及ぼす可能性のある深刻な状態です。
主な問題点として、以下のようなリスクがあります。

1.顔の形の変化するリスク

ズレが大きいと顔が斜めに見える可能性があるなど、顔の形に影響を与えることがあり、これは審美的な問題だけでなく、自信の低下につながる可能性があります。

2.咀嚼機能の低下のリスク

噛み合わせの不均衡により、食べ物をしっかりと噛み砕くことが難しくなることがあります。その結果、消化不良や胃腸への負担が生じ、栄養吸収が妨げられるリスクがあります。

3.審美的なリスク

顎のズレが原因で、歯や笑顔の見た目に影響を及ぼすことがあります。その結果、自信を失ったり、人前で笑うことに抵抗を感じたりすることにつながる可能性があります。