歯の矯正で「フェイスライン」や「Eライン」も改善できる

「横顔に自信がない……」
「顎の突出が気になる……」
「口元がもっとすっきりできたら……」
横顔や口元に関するお悩みを抱えている方の中には、美容外科での施術を検討される方も多いかもしれません。すべての場合に該当するわけではありませんが、「出っ歯」や「受け口（しゃくれ）」、「口ゴボ」、さらには「重度の叢生」といった特定の歯並びの問題に対して、矯正治療を行うことで見た目や機能面の改善が期待できます。
矯正治療と美容外科にはそれぞれ異なるアプローチがありますので、次にその違いについて詳しく説明します。

矯正治療で「口元を美しく」改善する

矯正治療によって歯を正しい位置に移動させると、フェイスラインやバランスに変化が現れます。 特に元の歯並びのズレが大きい場合には、大きな変化を期待することができます。
また、噛み合わせが悪い場合には、咀嚼時に使用する筋肉がアンバランスになったり、顔の左右非対称やエラの張りがあったりすることがあります。しかし、矯正治療で噛み合わせを整えることで筋肉を平等に使えるようになり、筋肉の歪みが改善されて整った口元になります。
特に以下のような歯並びや噛み合わせの問題を抱えている方は、矯正治療によって見た目だけでなく機能面でも大きな改善が期待できます。

●出っ歯

上の歯が前に出ている状態で、口を閉じるのが難しく、奥歯に余計な負担がかかるリスクがあります。

●受け口

下の歯が前に出ている場合は、噛み合わせが逆になる「反対咬合」が起こります。この状態は、顎の動きが不完全になり、将来的に顎関節症のリスクを高める可能性があります。

●重度の叢生（歯のデコボコ）

歯のデコボコは、見た目の問題だけでなく、歯ブラシが届きにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

●開咬（浅い噛み合わせ）

奥歯だけが噛み合ってて前歯が噛み合わない状態です。放っておくと奥歯に大きな負担がかかる可能性があります。

●過蓋咬合（深い噛み合わせ）

噛んだときに下の歯が見えないほど前歯が深く噛み合っている状態は、顎に大きな負担がかかることがあります。その結果、顎関節症のリスクが高くなります。

美しい「Eライン／フェイスライン」を実現するための取り組み

美しいEラインやフェイスラインを実現するために、以下の取り組みを行っています。

以下、ご紹介します。

「サージェリーファースト（外科矯正）」に対応

日本全国でも限られた歯科医院でしか対応していない「サージェリーファースト」と呼ばれる外科矯正治療を行っています。Eラインやフェイスラインの改善や治療期間の大幅な短縮が期待できます。

「サージェリーファースト」は、顎変形症や美容整形レベルに顔貌を整えたい方に適した治療法です。 通常の矯正が術前矯正・手術・術後矯正の３ステップで行われるのに対し、サージェリーファーストは最初に手術を行い、その後矯正治療を進める２ステップで治療が完了します。

治療期間を大幅に短縮するだけでなく、手術を早期に行うことで顔貌の改善がすぐに実感できる点が特徴です。

ガミースマイル改善

歯茎が露出する「ガミースマイル」

笑った際に歯茎が長くみえる症状を「ガミースマイル」と言います。実はこのガミースマイルは矯正治療を行うことで解消できることがあります。
多くの患者さんはその見た目を気にされると思いますが、噛み合わせや歯並びにも影響が及ぶことがあります。また、口呼吸にもなりやすいというデメリットもあり、虫歯になりやすい、口臭の原因になりやすいといったリスクもあります。

ガミースマイルの「原因」とは？

ガミースマイルの主な原因は、「歯並びの乱れ」や「骨格の異常」です。これらが複合的に影響している場合も少なくありません。
具体的には、「出っ歯」の方の場合、上の歯と歯茎が前方に突出しているため、笑った際に上唇が押し上げられ、ガミースマイルが目立ちます。また、「ディープバイト」と呼ばれる、下の前歯が上の前歯で隠れる状態も、笑ったときに上の歯茎が見えやすくなる原因です。さらに、「歯茎や歯のサイズの不均衡」、「口周りや上唇の筋肉の発達異常」も、ガミースマイルの要因となることがあります。

アデノイド顔貌の改善

アデノイド顔貌は当院で「治療」可能です

一般的にはあまり馴染みがない「アデノイド顔貌」とは、鼻の奥と喉の上部に位置するリンパ組織が肥大することで見られる特有の顔つきです。口元が前に出ているように見えたり、顎と首の境目がわかりにくくなることがあります。
「アデノイド顔貌」を放置すると、歯列が乱れたり噛み合わせに問題が生じる可能性があります。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

アデノイド顔貌の「原因」

アデノイド顔貌の主な原因は、咽頭扁桃とも呼ばれるアデノイドの肥大化により鼻呼吸がしづらく、口呼吸が習慣化してしまうことが一因と言われています。
口呼吸の習慣化により下顎の成長が阻害されることで、顎が後退して見えたり、顔が丸く見えたりします。また、口が常に開いた「ポカン口」にもつながるため、注意が必要です。

「矯正治療」による改善

アデノイド顔貌の治療法はさまざまです。
例えば、アデノイドが肥大化しすぎた場合は、外科処置でアデノイドを摘出することがあります。
また、重度のアデノイドで主に審美性の回復を望まれる場合は骨を移動させる必要があります。
また、矯正治療を行うことで、アデノイド顔貌が改善されるケースがあります。具体的には、矯正によって口呼吸を改善することで、鼻呼吸が習慣化し、見た目も改善できる場合があるということです。当院では、マウスピース矯正によるアデノイド顔貌の改善を行っております。